
著書の紹介
パニックになって騒ぐ、暴れる、物を壊す、
他人や自分を傷つけるはどうすればいい?
~自閉症の強度行動障害、5つの理由と7つの対応~
ヒロイチホーム代表 佐藤弘江著
強度行動障害という言葉をご存知でしょうか。
重度知的障害や自閉スペクトラム症の方に多い「特性」のことです。強いこだわり・自傷・他害・物損・異食・多動などが特徴です。強度行動障害の一つにパニックがあります。大声を上げ、自分の手で自分の頭を強く叩き、壁に頭を打ちつける……。
そうしたパニックが起きると、落ち着くまでに数時間かかることもあります。強度行動障害を持つ方は4万人といわれ、特別な支援が必要とされます。
強度行動障害という「特性」を持っていたとしても、不安や不快を取り除き、安心して暮らせる時間を増やすことで、お子さんは穏やかな時間を過ごしながら、少しずつ自分のペースで成長していけます。本書のその一助になれば幸いです。

目次
【PART 1】
強度行動障害の困った行動が起こる、5つの理由
【PART 2】
強度行動障害の困った行動を解消する、7つの対応
【PART 3】
障害のあるわが子とずっと一緒に暮らせるわけじゃない
【PART4】
障害のあるわが子の「将来の暮らし」を考えよう
【PART 5】
「親亡きあと」のお金の問題を考えよう
多岐にわたる知的障害、理解して整理しよう
困った行動を起こす彼らの「人間の仕組み」を理解しよう
支援者の立ち位置、支援の本質とは?
障害特性の受け入れと問題解決のプロセス
今の社会の中で障害のあるお子さんも親も、行けていかなければならないのだから......
強度行動障害の支援の枠組みとは?
親なき後に我が子が暮らせるグループホームを探すために行動しよう!
障害者には優遇のサービスがたくさんある
まずは今のうちに知っておこう!できることは早めに!
目次
【序章】
パパの急死
遺された私と強度行動障害の息子
【第1章】
悪戦苦闘の子供時代
【第2章】
母親として図太くなる
【第3章】
グループホームをつくるということ
【第4章】
強度行動障害の支援
【第5章】
強度行動障害への理解を深める
【第6章】
この笑顔がこの先もずっと続きますように
いつも疲れて居眠りをしているお気に入りのソファーで、いつもと同じように眠ったまま息を引き取っていたパパ...。
突然のくも膜下出血でした。パパはまだ43歳。
あまりにも早すぎるお別れでした。
ああもう、私の背中にも目がついていたらいいのに。
私の手が4本あればいいのに。何度そう思ったかわかりません。
とにかく一日を無事に終わらせることで手いっぱいで、目の前のことをこなしていくのに必死でした。
たいち、施設へ。
「少し遠いのですが、成田にある不二学園というところに空きがあります。どうされますか?」
こうしてパパを亡くして約2ヶ月で入所先を決めることができました。
入れる施設がない!運命の高等部2年の夏
合うところが見つかるまで探すのではなく、たいちが安心して暮らせる、たいちに合った生活の場を、私がイチからつくる。もうそれしかない。死活問題なんです!
ついに卒業!おかえりなさい、たいち!
2014年3月にヒロイチホーム1号館がオープン、11月には2号館もオープン。
たいちは特別支援学校での6年半を卒業し、同時に不二学園も退去。いよいよ鎌ヶ谷に戻ってきました。
「一般的に」「普通は」ではなく、
「彼らはどうなのか」「彼らにとって何が起こっているのか」
自分とは異なる仕組み(感じ方、認識の仕方)であることを前提に、かられを見ることが重要なのです。
私たちは今も、週末親子の時間を楽しんでいます。どんなにホームが忙しくても、週末の時間だけは最優先で確保して、たいちとの時間を過ごしています。
それはたいちのため?もしかしたら私のためなのかもしれません。